戦後横浜野毛界隈 nogelog

大正生まれが野毛界隈を語る。

本ブログが本になりました。
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内容紹介

昭和23年、闇市でにぎわう横浜野毛にのろまでどじな1人の若者が巡査として赴任してきた。 「のろまの竹さん」とあだ名されたこの若者がみたものは、どろぼう・進駐軍・やくざ・風太郎・ヒロポン中毒者・売春婦・浮浪者・浮浪児などが目の前に行き交うカスバのような街。 日々、彼ら/彼女らと接しながら街に暮らす人びとに支えられ、街の治安に奔走する。 そのような戦後の一時代を「のろまの竹さん」は、たしかな記憶で文・イラストを駆使し細部まで描く。そこには貧しく混乱した社会で戦後を生き直す若者や街の人びとが巧まずして記録されている。 それはまさに原初的なフィールドワーカーの眼差しともいえるだろう。

出版社からのコメント

著者の伊奈正司さんは90歳になられた現在も、元気に野毛で暮らしておられます。 70年ちかくも昔のことを細部まで記憶されていて、細部に描かれたものにいろいろな発見があるでしょう。 イラストも退職後絵を勉強され、ご自分で描いています。 戦後の混乱した一時期、本書で描かれたような世界が日本のあちこちで現出したことでしょう。そこに様々な街のコードや下位文化を読み取ることもできるでしょう。

真田のよもやまばなし

http://sanada.at.webry.info/201601/article_2.html